
特定の波長を利用することで、品質管理が実現可能
ハイパースペクトルカメラの開発当初は、農業リモートセンシングへの利用を目的として研究を行ってきました。農業以外への応用利用のきっかけとなったマグロの寿司の解析例をご紹介します。
紹介するデータは、スーパーで売られているお寿司のマグロを撮影したデータです。
撮影機種 | HSC1701 |
撮影対象 | マグロ寿司 |
撮影場所 | 札幌市 |

画像解析を行うための根拠となったデータを示します。
グラフから時間が経つにつれて600nm-650nmの領域において時系列に変化しているのがわかります。

この変化をどう捉えるかは、さまざまな解釈が出てきます。ただ、品質管理であれば、時間が経つ=品質が落ちたと考えられますが、熟成していると考えれば適正な熟成度を見極められるなど視点が変われば解釈が変わります。
このように、スペクトルグラフから計測対象の特徴を捉えてわかりやすく画像に変換していくことを、この計測から勧められてきました。